神戸アイセンター事業概要
- 国家戦略特区プロジェクトとして、iPS細胞を活用した世界初の臨床研究である網膜治療をはじめとする再生医療の迅速な実用化などを図るため、基礎研究から臨床応用、治療、リハビリ・生活復帰支援までトータルで対応する施設です。
- 標準医療を確実かつ高水準で行うとともに、眼科領域の再生医療分野を中心に新しい治療を世界に先駆けて享受できる最先端の高度医療を行います。
- 重篤な眼疾患治療から社会生活への復帰支援まで、眼の問題について全般的に対応できるワンストップセンターとしての役割を担います。
神戸アイセンター構想の経緯
- 平成25年8月:理化学研究所CDBの髙橋政代プロジェクトリーダーによるiPS細胞を用いた世界初の臨床研究がスタート。
- 平成25年9月:「国家戦略特区」に神戸アイセンターの整備を含む「グローバル・ライフ・イノベーション 特区」を提案。
- 平成26年2月:再生医療の実用化を進めるための拠点として「神戸アイセンター(仮称)」の整備を発表。
- 平成26年5月:国家戦略特区指定の閣議決定。
- 平成27年6月:整備主体を神戸都市振興サービス株式会社に決定
- 平成28年7月:神戸アイセンター病院について、先端医療センター病院の中央市民病院への統合に伴い、運営主体を先端医療振興財団から神戸市民病院機構に変更。
- 平成28年9月7日:工事着工
- 平成29年11月17日:竣工。同年12月1日に神戸アイセンター病院が開院。
ロケーション
名称 |
神戸市立神戸アイセンター病院 |
所在地 |
神戸市中央区港島南町二丁目1番地の8 |
病床数 |
30床(個室6室、4床室6室) |
診療科目 |
眼科 |
院長 |
栗本康夫 |
開設者 |
地方独立行政法人神戸市民病院機構 理事長 橋本信夫 |
開院日 |
平成29年12月1日 |
看護基準 |
10対1 |
各種指定認定
各法取扱い医療 |
保険医療機関、労災保険指定病院、自立支援医療指定病院(更生・育成)、生活保護指定病院、被爆者一般疾病医療機関、特定疾患治療研究実施医療機関、小児慢性特定疾患治療研究実施医療機関 |
施設概要
構造 |
鉄骨造 |
階数 |
地上7階 |
敷地面積 |
2,000㎡ |
建物延べ床面積 |
4,562.5㎡ |
駐車場台数 |
約20台 |
神戸市立神戸アイセンター病院は、市民のそして当院を受診する全ての患者さんの眼の健康を守るため、
眼科中核病院として標準医療から高度先進医療まで提供するとともに、眼に関するワンストップセンターの核として患者さんの思いをつなげる役割を果たします。
- 安全で質の高い医療を提供し、失明の防止とQOV(見え方の質)の向上につなげます
- 世界最先端の高度医療を取り入れ、地域社会・医療機関につなげます
- 医療を通じて、医学研究から生活支援までつなげます
- 患者さんの思いを理解し、希望につなげます
- 職種間の一体感を持ち、人が育ち働きがいある職場づくりにつなげます
- 職員一人ひとりが経営感覚をもち、健全な病院運営につなげます
- そして、未来につなげます
※QOV=Quality Of Vision
患者の権利と責務
患者さんには、医療を受けるにあたって、憲法が保障する基本的人権の尊重を要求する権利があります。一方で、医療は患者さんと医療提供者がお互いの信頼の上で協働して取り組むべきものでもあります。
神戸市立神戸アイセンター病院は、医療のなかでこれらのことを実現することが何よりも大切と考え、ここに「神戸アイセンター病院 患者の権利と責務」を制定します。
権利
- 病気にかかった場合には、だれでも良質で適切な医療を安全かつ公平に受ける権利があります。
- 医療を受けるにあたっては、一人の人間として、その人格や価値観などを尊重される権利があります。
- 病気、検査、治療、見通しなどについて、わかりやすい言葉で説明を受ける権利があります。
- 十分な説明と情報を受け、かつ納得したうえで、検査や治療方法などを自分の意志で選ぶ権利があります。
- 自分が受けている診断や治療について、他の医師の意見を求める権利があります。
- 自分が受けている医療を知るために、診療記録の開示を求める権利があります。
- 診療中に得られた個人の情報が厳密に保護され、また、自分のプライバシーが他人にさらされず、乱されない権利があります。
- 研究途上にある医療に関しては、目的や危険性などについて十分な情報提供を受けたうえで、それを受けるかどうかを決める権利と、いつでも中止を求める権利があります。
- 市民の一人として健康の増進と病気の予防を自分の責任で行うため、それに必要な健康教育を受ける権利があります。
私たちは、上に掲げた患者さんの権利を充分に尊重した医療に取り組みます。しかし、一方で権利には義務が伴います。患者さん及び家族の皆様には次のような配慮をお願い致します。
責務
- 医師をはじめとする医療提供者に、患者さんご自身についての情報をできるだけ正確に提供してください。
- 検査や治療について納得し合意したことを守るのは、患者さんご自身の健康回復のためであることを理解し、実行してください。
- 病院は、多くの患者さんと職員が共同生活を送る場です。他の多くの患者さんともども、快適な環境で医療が受けられるよう、病院内での規則と病院職員の指示を守ってください。
- 医療が安全かつ適切に行われるために、患者さんご自身が医療者とともにチーム医療に主体的にかかわってください。
- 医療の安全確保や院内感染の防止のための取組に協力してください。
- 犯罪行為、迷惑行為、その他これらに準じる行為を禁止いたします。これらの行為により、当院との信頼関係が破たんした場合は、当院での診療を原則としてお断りいたします。