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当院について
神戸市立神戸アイセンター病院
院長 栗本康夫
2017年12月1日に神戸市立神戸アイセンター病院(通称:神戸アイセンター病院)を開院いたしました。このアイセンターは、神戸市立医療センター中央市民病院眼科と先端医療センター病院眼科を統合して眼科診療機能を強化したもので、眼の病気に特化した眼科専門病院です。神戸アイセンター病院は次に述べるいくつかの使命を担うべく設立されました。
その使命の第一は、神戸市立医療センター中央市民病院眼科の役割を引き継いで、神戸市の基幹病院として眼科地域医療の中核を担うことです。このために神戸市および近隣地域の眼科診療施設と連携して患者さん本位で質の高い標準医療を提供して参ります。眼科救急医療については、中央市民病院と連携してこれまでどおりに中央市民病院救急外来で続けて参ります。
神戸アイセンター病院の使命の第二は、最先端の眼科高度医療をいち早く取り入れ、神戸市民と当院を受診される患者さんに提供していくことです。最先端高度医療の提供は中央市民病院および先端医療センター病院でも行ってきましたが、アイセンターでは眼科専門病院としてその機能を一層強化して、より早くより安全に最先端の高度医療を提供して参ります。
さらに、神戸医療産業都市と日本の眼科医療の未来を築いていくために、新しい眼科診断や治療の開発を推進して参ります。同じ神戸アイセンタービルに入居する理化学研究所の網膜再生医療研究開発プロジェクトと共同でiPS細胞治療の臨床応用など世界の最先端の医療開発を行い、神戸市医療圏の患者さんにいち早くその成果を享受していただきます。
そしてもうひとつの重要な使命ですが、同じく神戸アイセンタービルに入居する公益社団法人NEXT VISIONと協力して、視覚に障害が残ってしまった患者さんのリハビリテーション、あるいは就学や就労などの社会復帰を支援していきます。
神戸アイセンター病院は、全職員が一丸となり、また当院に関わる全ての皆さんと協力して、神戸市民そして当院を受診する全ての患者さんの眼の健康を守るために全力を尽くして参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
平成29年12月1日
診療理念
基本理念
神戸市立神戸アイセンター病院は、
市民のそして当院を受診する全ての患者さんの眼の健康を守るため、
眼科中核病院として標準医療から高度先進医療まで提供するとともに、
眼に関するワンストップセンターの核として患者さんの思いをつなげる役割を
果たします。
基本方針
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01医療品質
安全で質の高い医療を提供し、失明の防止とQuality Of Vision(見え方の質)の向上につなげます。
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02技術革新
世界最先端の高度医療を取り入れ、地域社会・医療機関につなげます。
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03総合支援
医療を通じて、医学研究から生活支援までつなげます。
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04患者理解
患者さんの思いを理解し、希望につなげます。
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05人材育成
職種間の一体感を持ち、人が育ち働きがいある職場づくりにつなげます。
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06経営の健全性
職員一人ひとりが経営感覚をもち、健全な病院運営につなげます。
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07未来への継続
そして、未来につなげます。
患者の権利と責務
患者さんには、医療を受けるにあたって、
憲法が保障する基本的人権の尊重を要求する権利があります。
一方で、医療は患者さんと医療提供者がお互いの信頼の上で
協働して取り組むべきものでもあります。
神戸市立神戸アイセンター病院は、医療のなかで
これらのことを実現することが何よりも大切と考え、
ここに「神戸アイセンター病院 患者の権利と責務」を制定します。
権利
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01
病気にかかった場合には、だれでも良質で適切な医療を安全かつ公平に受ける権利があります。
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02
医療を受けるにあたっては、一人の人間として、その人格や価値観などを尊重される権利があります。
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03
病気、検査、治療、見通しなどについて、わかりやすい言葉で説明を受ける権利があります。
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04
十分な説明と情報を受け、かつ納得したうえで、検査や治療方法などを自分の意志で選ぶ権利があります。
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05
自分が受けている診断や治療について、他の医師の意見を求める権利があります。
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06
自分が受けている医療を知るために、診療記録の開示を求める権利があります。
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07
診療中に得られた個人の情報が厳密に保護され、また、自分のプライバシーが他人にさらされず、乱されない権利があります。
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08
研究途上にある医療に関しては、目的や危険性などについて十分な情報提供を受けたうえで、それを受けるかどうかを決める権利と、いつでも中止を求める権利があります。
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09
市民の一人として健康の増進と病気の予防を自分の責任で行うため、それに必要な健康教育を受ける権利があります。
私たちは、上に掲げた患者さんの権利を充分に尊重した医療に取り組みます。しかし、一方で権利には義務が伴います。患者さん及び家族の皆様には次のような配慮をお願い致します。
責務
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01
医師をはじめとする医療提供者に、患者さんご自身についての情報をできるだけ正確に提供してください。
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02
検査や治療について納得し合意したことを守るのは、患者さんご自身の健康回復のためであることを理解し、実行してください。
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03
病院は、多くの患者さんと職員が共同生活を送る場です。他の多くの患者さんともども、快適な環境で医療が受けられるよう、病院内での規則と病院職員の指示を守ってください。
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04
医療が安全かつ適切に行われるために、患者さんご自身が医療者とともにチーム医療に主体的にかかわってください。
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05
医療の安全確保や院内感染の防止のための取組に協力してください。
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06
犯罪行為、迷惑行為、その他これらに準じる行為を禁止いたします。これらの行為により、当院との信頼関係が破たんした場合は、当院での診療を原則としてお断りいたします。
医療安全についての取り組み
神戸アイセンター病院では、質の高い安全な医療を提供するため、全職員が一丸となり日々努力を重ねています。その中心となるのが医療安全管理室です。
医療安全管理室は、医療安全管理を実施する院長直属の組織であり、医療安全対策と患者さんの安全確保を推進するために専任の医療安全管理者を置き、各部門と連携して医療に係る安全性の向上に取り組んでいます。
具体的な業務として、医療安全管理部門では、インシデント・アクシデント事例の把握・要因分析、改善策の検討・実施等により安全対策の強化を図っています。また、定期的な院内巡回活動(医療安全パトロール)を実施し、現場教育、安全点検に努めています。さらに、定期的な研修を通して、職員の医療安全意識の向上、安全文化の醸成を目指しています。
また、毎月1回、医療事故の防止や教育等を含めた医療安全管理に関する事項について医療安全管理会議を開催し、事故防止、再発防止策の検討を行っています。
組織メンバー
医療安全管理室長(医師)、医療安全管理者(看護師)、薬剤師、視能訓練士、管理栄養士、事務局
「令和3年度の主な取り組み」
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毎週、組織メンバーでミーティングを開催し下記について実施
- ヒヤリハット事例を含めたインシデントレポートの分析と改善策の検討
- 急変事例に対する分析と改善策の検討
- インシデント発生予防・報告推進のための院内ニュースレターの発行と掲示
- 職員研修の企画立案
- 新規、既存同意書・説明書の内容についての検討
- 医療安全マニュアルの改定
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医療安全管理者の育成
看護師2名が医療安全管理者養成研修を受講 -
毎月1回、院内医療安全パトロールを実施
組織のメンバーで院内ラウンドしながら、インシデント事例に基づき患者確認方法や薬物の管理状況などを監査しました。 -
職員への医療安全研修の開催
臨床現場で役立つ内容はもちろんのこと、職種に偏らない内容での研修会も開催しました。
令和3年度は、新型コロナウィルス感染症の影響から、昨年度に引き続き院内スタッフサイトを活用した動画による代替研修に加え、教材のみを活用した研修も積極的に取り入れ実施しました。 -
「患者相談窓口」としての医療安全に係る相談
当院に通院中の患者さんおよびご家族の方からの治療に対する疑問や不安等を軽減するため、医療安全管理者等による相談をお受けしました。
「令和2年度の主な取り組み」
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毎週、組織メンバーでミーティングを開催し下記について実施
- ヒヤリハット事例を含めたインシデントレポートの分析と改善策の検討
- 急変事例に対する分析と改善策の検討
- インシデント発生予防・報告推進のための院内ニュースレターの発行と掲示
- 職員研修の企画立案
- 新規、既存同意書・説明書の内容についての検討
- 医療安全マニュアルの改定
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毎月1回、院内医療安全パトロールを実施
組織のメンバーで院内をラウンドしながら、インシデント事例に基づき患者確認方法や薬物の管理状況などを監査しました。 -
職員への医療安全研修の開催
臨床現場で役立つ内容はもちろんのこと、職種に偏らない内容での研修会も開催しました。 令和2年度は、新型コロナウィルス感染症の影響から毎年実施していた集合型研修の開催が制限され、院内スタッフサイトを活用した動画による代替研修を中心に実施しました。AEDやBLSなど実技を必要とする研修については動画を自主制作し、作成に職員が参画することで深い理解を得られるなど効果的・実効的となるよう工夫しました。 -
「患者相談窓口」としての医療安全に係る相談
当院に通院中の患者さんおよびご家族の方からの治療に対する疑問や不安等を軽減するため、医療安全管理者等による相談をお受けしました。
「令和元年度の主な取り組み」
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毎週、組織メンバーでミーティングを開催し下記について実施
- ヒヤリハット事例を含めたインシデントレポートの分析と改善策の検討
- インシデント発生予防・報告推進のための院内ニュースレターの発行と掲示
- 職員研修の内容検討
- 院内での急変事例の振り返り
- 患者さんにお渡しする説明書の内容についての検討
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医療安全管理者の育成
医師1名、看護師1名が医療安全管理者養成研修を受講 -
毎月1回、院内医療安全パトロールを実施
組織のメンバーで院内をラウンドしながら、患者さんの名前の確認方法や薬物の管理状況などを監査 -
職員への医療安全研修の開催
臨床現場で役立つ内容で研修会を開催
例:CPA(心肺停止)シミュレーション、視覚障害者の歩行誘導研修 -
患者さんの安全を重視し、院内の構造を一部改装
リスクを回避するための対策として病棟のシャワー室の入口扉の改装 - 患者さんからの医療安全に係る相談をお受けしました。
「30年度の主な取り組み」
- 前年度に引き続き医療安全管理室長(医師)、医療安全管理者(看護師)、薬剤師、管理栄養士、視能訓練士、事務職員の全職種で集まり毎週インシデントレポートの分析、改善策を検討しました。
- インシデントレポートの分析から得た改善策を、院内のニュースレターに掲載して職員へ注意喚起を行いました。
- 医療安全パトロールを月1回実施し、危険な場所がないか、患者確認の徹底ができているかなど、問題抽出を行い、対策を現場に返すようにしました。
- 医療安全研修に関しては、視覚障害者の方による講演会やAED(自動体外式除細動器)研修、CPA(心肺停止時の)コールシミュレーション研修など、全ての職員を対象とした安全への意識が向上するような研修や講演会を開催しました。
- 患者さんからの医療安全に関わる相談をお受けしました。
「29年度の主な取り組み」
- 12月に開院してから、毎週1回、医療安全管理室長・医療安全管理者・事務局でインシデントレポートの確認や分析、改善策を検討しました。
- 医療安全パトロールでは、患者確認の徹底ができているか、左右間違いがないような対応ができているか確認を行いました。
- 院内研修として、全職員に視覚障害者の誘導について実技研修を行いました。
- 患者さんからの医療安全に関わる相談をお受けしました。
現場での事例検討の様子
動画による代替研修
院内パトロールの風景
ミーティング風景
神戸アイセンター構想
神戸アイセンター事業概要
- 国家戦略特区プロジェクトとして、iPS細胞を活用した世界初の臨床研究である網膜治療をはじめとする再生医療の迅速な実用化などを図るため、基礎研究から臨床応用、治療、リハビリ・生活復帰支援までトータルで対応する施設です。
- 標準医療を確実かつ高水準で行うとともに、眼科領域の再生医療分野を中心に新しい治療を世界に先駆けて享受できる最先端の高度医療を行います。
- 重篤な眼疾患治療から社会生活への復帰支援まで、眼の問題について全般的に対応できるワンストップセンターとしての役割を担います。
神戸アイセンター構想の経緯
平成25年8月 | 理化学研究所CDBの髙橋政代プロジェクトリーダーによるiPS細胞を用いた世界初の臨床研究がスタート。 |
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平成25年9月 | 「国家戦略特区」に神戸アイセンターの整備を含む「グローバル・ライフ・イノベーション 特区」を提案。 |
平成26年2月 | 再生医療の実用化を進めるための拠点として「神戸アイセンター(仮称)」の整備を発表。 |
平成26年5月 | 国家戦略特区指定の閣議決定。 |
平成27年6月 | 整備主体を神戸都市振興サービス株式会社に決定。 |
平成28年7月 | 神戸アイセンター病院について、先端医療センター病院の中央市民病院への統合に伴い、運営主体を先端医療振興財団から神戸市民病院機構に変更。 |
平成28年9月7日 | 工事着工。 |
平成29年11月17日 | 竣工。同年12月1日に神戸アイセンター病院が開院。 |
アイセンター関係図
眼科領域の基礎研究からリハビリまでを⼀気通貫で対応
ご寄付のお願い
神戸市立神戸アイセンター病院は、「市民のそして当院を受診する全ての患者さんの眼の健康を守るため、眼科中核病院として標準医療から高度先進医療まで提供するとともに、眼に関するワンストップセンターの核として患者さんの思いをつなげる役割を果たす」ことを基本理念としております。こうした理念のもと、最新の高度医療をいち早く取り入れ、当院を受診される患者さんに提供するには、設備・医療機器の整備など、すべての面における不断の刷新が求められます。
わたくしども神戸アイセンター病院が、引き続き広く眼科中核病院として社会に貢献するとともに医療の発展に寄与できるよう、皆様に当院の運営に共に携わっていただきたいと思っておりますので、金額の多寡に拘らず御支援を賜りますようお願い申し上げます。
いただいたご寄付の用途
いただいたご寄付の用途としては、病院環境の整備、患者サービスの向上、最新医療機器の整備、iPS細胞を始めとした臨床研究などがあり、できるだけご寄付された方のご意見を反映して使用させていただきます。
ご寄付いただける方へ
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インターネットでの
お申し込みご案内をお読みいただき、フォームにてお申し込みください。
(銀行振込・クレジットカード決済) -
寄付申込書の
ご提出によるお申し込み「寄付申込書」に寄付物件、目的及び条件を記入いただき、下記のあて先へご提出ください(郵送・FAX・メール・持参どれでも可)
税制上の優遇措置
当院にご寄付いただいた場合は、税制上の優遇措置を受けることができます。
個人の場合
合計所得額の40%または寄附金の額のいずれか少ない額から、2000円を控除した金額が所得控除の対象になります。(所得税法 第78条第1項)
※神戸市民の方は、神戸市個人市民税についても、一定額の寄付金控除が認められます。
※兵庫県に住所を有する方は、兵庫県個人住民税についても、一定額の寄付金控除が認められます。
法人の場合
損金算入限度額と寄附金の額のいずれか少ない金額が損金に算入され、法人税が軽減されます。
(法人税法 第37条第4項)
お名前等の公表について
お名前等の公表に同意いただいた場合、
- 病院広報誌へお名前を掲載させていただきます。
- 金額が10万円以上の場合は法人ホームページでもお名前を掲載させていただきます。
- 金額が10万円以上の場合は神戸アイセンター病院2階受付横の寄付者芳名板に刻銘させていただきます。