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視能訓練士について
視能訓練士は、医師の指示のもと視力検査、視野検査、眼底検査など、眼科診療にかかわる目の検査や訓練を行う国家資格の専門職です。当院では2023年現在14名の視能訓練士が常勤で在籍しております。数多くの検査機器があるなかで、それぞれの機器を正確に扱い、診断や治療に必要な検査結果を医師へ提供することで、眼科診療をサポートできるよう努めています。
また、当院在籍の視能訓練士については、学会や勉強会への積極的な参加を奨励しており、部署内勉強会も定期的に行っています。日々医療が進歩しているなか、常に新しい知識や技術を習得できるよう、互いに自己研鑽に努めています。
視能訓練士の業務内容
視能矯正・視能検査
視力検査、視野検査、眼底検査等の眼科一般検査に加え、両眼視機能・眼位・眼球運動検査等の弱視・斜視の患者さんに対する検査や電気生理機能検査、蛍光眼底造影検査等の特殊検査も行っております。
検診業務
当院では現在緑内障検診を実施しております。初期の緑内障は自覚症状がほとんどありません。早期発見による視機能の維持に貢献できるよう、検査を行っています。
※緑内障検診について詳しくはお問い合わせください。
ロービジョンケア
眼疾患や外傷が原因で視機能が低下した患者さんに対して、日常生活、学業や仕事の継続などへの影響を聞き取り、一人一人に合わせた光学的補助具(拡大鏡、遮光眼鏡等)や様々な便利グッズを選定することで、現存視機能を有効に活用する方法を提案します。また、支援制度の活用についてのアドバイスやアイセンター2階にあるビジョンパークとの連携などを通じて、生活の質の改善を支援します。
※当院のロービジョン外来受診は完全予約制です。詳しくはこちらをご参照の上お問い合わせください。
検査チーム体制
当院では弱視・斜視検査、蛍光眼底造影検査、ロービジョンケアの特殊検査において、チーム制を導入しております。各チームで週1回のカンファレンスを実施し、日々の検査の事前準備・振り返りを行うことで、患者様により正確に、よりスムーズに検査を受けていただけるよう努めています。
弱視・斜視検査チーム
毎週水曜日の斜視弱視外来に来院する患者様の検査内容について、検討と振り返りを行っています。また斜視弱視外来担当医師とも検査内容や今後の方針について相談しています。
蛍光眼底造影検査チーム
現在週2日の蛍光眼底造影検査を担当しています。検査結果の振り返りを行い、知識と技術の向上に努めています。また医局での造影カンファレンスにも参加し、医師との情報共有を行っています。
ロービジョンケアチーム
患者様来院前の準備、外来後の担当医師との振り返りを行っています。検査や光学的補助具の選定だけでなく、ビジョンパークや心理カウンセラーとの連携も行っています。
研究活動・業績
日常の臨床のほか、臨床研究や治験に関わる検査、学会・講演会への参加や学会発表、論文投稿も行っております。
当院視能訓練士による近年の学会発表・論文投稿
2022年度 | 学会発表:3件 |
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2021年度 | 論文投稿:3件、学会発表:1件 |
2020年度 | 学会発表:4件 |
業績・眼科
屈折外来(眼鏡合わせ)
当院では眼鏡合わせを完全予約制にて実施しています(原則として眼鏡店・他院で処方が難しい方が対象です)。
生活上お困りの場面をお伺いし、運転用眼鏡、老眼鏡など、患者様の視環境に合わせた眼鏡をご提案できるよう取り組んでおり、大きく分けて3つの予約枠で対応しています。
- プリズム眼鏡外来:斜視による複視(ものが2つに見える症状)でお困りの方。
- 特殊屈折外来:羞明(眩しさ)が強く遮光眼鏡(眩しさを感じる波長をカットする医療用の色眼鏡)を希望する方。矯正視力が出にくい方。
- 屈折外来:①②に当てはまらない方。
概要
検査日 | プリズム眼鏡外来:毎週水・木曜日 特殊屈折外来:毎週月・金曜日 屈折外来:毎週火・木・金曜日 |
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検査所要時間 | 1時間〜2時間程度 |
持ち物 | 現在お使いの眼鏡(もしくは一番最近までお使いの眼鏡) |
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検査の流れ
問診
現在お使いの眼鏡の状態、生活上のお困りの点、ご希望の眼鏡などをお伺いします。
検査
屈折検査(遠視・近視・乱視の測定)、視力検査などによりご希望の眼鏡に合わせた度数を決定します。
トライアル
見えやすい・快適な眼鏡を患者様と一緒に選び、10分から15分程度お試しで眼鏡をかけていただきます。
処方箋発行(診察)
お試しの眼鏡でよろしければ、医師より処方箋をお渡しします。
眼鏡作製
眼鏡店へ処方箋を提出し、眼鏡を作製してください。
※屈折外来の予約には当院主治医の診察が必要です。診察時に予約の希望をお伝えください。
※健康保険や身体障害者手帳を利用した公費補助を受ける場合は、処方箋発行以降の流れが異なることがあります。お申し出いただければ、担当者より説明いたします。
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現在の採用情報についてはこちらをご覧ください
当院の視能訓練士の1日
8:15 早番出勤
各検査機器の立ち上げ・準備を行います。
8:30 出勤、検査開始
視力検査、視野検査、眼底検査など、医師の指示に基づいて検査を実施します。
特殊検査は担当制となっており、持ち回りで担当します。
12:00頃 休憩(60分)
検査業務、診療業務は継続しているため、交代制で休憩をとっています。
13:00 午後検査開始
16:00 各チームカンファレンス
各検査チームが週1回カンファレンスで意見交換、情報共有を行っています。
16:30 片付け
検査終了後、検査機器を片付けます。
17:00 早番退勤
17:15 退勤
※遅番(9:30出勤)が1名あり、診療終了まで対応します。
教育体制について
当院では入職後の研修制度を設けています。
新卒の方はおおよそ1年で当院の基本的な検査手技を習得できるよう、指導担当視能訓練士と一緒に検査を実施します。到達段階に合わせた指導を行っており、明確な指導期限を設けていないため、焦らず成長することができます。また基礎的な技術を習得後は特殊検査を行う検査チームに所属し、さらに専門的な知識と技術を得て、視能訓練士としてステップアップできる体制が整っています。
経験者の方にも、状況に応じて一定期間の研修を実施しております。未経験の検査機器についても指導担当視能訓練士より丁寧に指導・助言を行っておりますので、ご安心ください。
パート・アルバイトの方には、ご希望の勤務日数や条件に合わせた検査を実施していただけます。「週2日午前中だけ」「視力検査だけの業務」などでも大歓迎です。もちろん「未経験の検査機器を触ってスキルアップしたい」という方には研修を受けていただくこともできます。ぜひお問い合わせください。