患者さん・ご家族の方
第123回日本眼科学会総会にて「滲出型加齢黄斑変性に対する他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞懸濁液移植に関する臨床研究」の移植後1年の経過観察終了の報告について
▶︎概要
神戸市立医療センター中央市民病院、神戸市立神戸アイセンター病院、国立大学法人大阪大学医学部附属病院、国立大学法人京都大学iPS細胞研究所並びに国立研究開発法人理化学研究所が連携して実施した「滲出型加齢黄斑変性に対する他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞懸濁液移植に関する臨床研究」(総括責任医師:栗本 康夫)に関して、移植後1年の経過観察を終了した旨の報告を、本日第123回日本眼科学会総会(場所:東京国際フォーラム)において下記の通り発表いたしました。
▶︎発表趣旨
・平成29年3月から9月にかけて、滲出型加齢黄斑変性に対する他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞懸濁液移植の安全性を確認する臨床研究を5例実施し、移植後1年の経過観察を全て終了した。
・全例において、他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞に対する免疫反応を、免疫抑制剤の投与なしに局所ステロイド投与のみで抑えることが可能であった。
・HLA適合させた他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞の移植後1年での安全性が確認された。
・詳細については、論文準備中。
なお、iPS細胞を使った治療につきましては、研究段階にあり、現在のところご参加いただける臨床研究はありません。